パンフレット制作から書籍翻訳などを行うDTPデザイナー

SLshi7uK/ 10月 24, 2018/ デザイナー

印刷用データのデザインや制作を担当

DTPは英語表記のDesk Top Publishingの頭文字をとった略語で、具体的な仕事はチラシやパンフレットから書籍に至るまで、幅広く印刷物のデータをPCにおいて取り扱う仕事です。

主に世界で使われるAdobe社の編集専用ソフトを駆使し、雑誌や書籍、リーフレット等ほぼ全ての商業印刷物のデータを作り上げます。

具体的な仕事内容により使うソフトに差はありますが、文章の編集には前述のadobe社のインデザインが、画像やイラスト処理をする場合は同社のイラストレーターやフォトショップがメインに使われます。

DTPデザイナーの活躍の場

DTPデザイナーが活躍する職場は、印刷会社、広告制作企業など印刷物に携わる企業です。
アシスタントとして採用されて熟練のデザイナーの手伝いを続けながら、知識を吸収し、実績を重ねます。

大手企業に採用されるケースでは正規雇用形態が多く、中小企業のケースでは正規雇用と非正規雇用の割合が同程度です。
繁忙期には派遣社員やフリーランスの外注先を活用する企業もあります。
中途採用などの場合は即戦力としての能力が求められるため、大半が経験者のみの募集です。
DTPデザイナーは入退社や転職が頻繁に行われる職種であるため、多数の求人を見かけます。

DTPデザイナーの将来

インターネットの普及により、メディアは多角化が進んでおり、紙の印刷物は減少する傾向にあります。
従って、DTPデザイナーに比べると、HPなどデジタル媒体を担当するWebデザイナーの活躍フィールドが増加する傾向があるでしょう。

確かにWebデザイナーへの転職が増加しているのは事実ですが、電子媒体でも電子書籍などはDTPデザイナーの分野です。
紙の印刷物が無くなることはないため、一定のニーズはあり続け、時代の進歩に合わせたスキルを持った人材が望まれる時代になっていくでしょう。
また将来的には、中年・高年世代のDTPデザイナーが企業に勤務するケースは減少が見込まれ、全体のプロデューサーなどの能力を付けていく必要があります。

デザイナーの仕事を続けるケースは、フリーランスとして業務を受託して継続する方が多くなるでしょう。

DTPデザイナーの給与水準

転職の多い職場ですが、そのケースでは経験や実績、能力により給与水準は大きく異なります。
そのため、印刷、広告等、印刷物に携わる業界全体として、高く評価して厚遇が期待できる企業を求めて転職する方が多いのです。

また、派遣社員のケースでも即戦力としての一定レベルの能力が求められるため、時給1500〜1800円とやや高いレベルにあります。
実績を積んでフリーランスとして独立するケースは受託する業務量により異なり、まさに編集能力と営業力により収入の差は大きいのです。
DTPデザイナーの勤務状況は、広告業界は全体的に原稿入稿の締め切りに追われて業務をする傾向がつよく、残業も珍しくなく、休日出勤さえ覚悟が必要となります。

代わりに業務中に休息時間が認められることもあり、業務時間とプライベートにややあいまいな部分がある職種と言えるでしょう。

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