室内空間をゼロからデザインするインテリアデザイナー

SLshi7uK/ 12月 25, 2018/ デザイナー

建物内に置かれるすべてのモノを作り出す

家具や壁紙、カーテン、テーブルクロスなどを始め、内装、室内空間全ての企画と設計を行うのが業務です。
また、ターゲットとなる室内空間のコンセプトに従って、全体のカラー、トーン、照明に至るまで、総合的にプロデュースし、室内空間を演出します。
取り扱う対象物件は幅広く、オフィス、店舗、ホテル、博物館、一般住宅などほぼすべての建築物の空間と言えるでしょう。

総合的なプロデュースも行いますが、家具やカーテンなどジャンルごとに特化したデザインを担当する人もいます。
施主によって建てる建物に対する空間の雰囲気の希望もさまざまなので、その希望に沿えるように、施主の意向を聞き出して実現するのがインテリアデザイナーの仕事です。
希望に応えるためには、照明の種類や壁紙、床板の素材や仕上がりが与えるイメージなど広い知識が必要で、専門家としての助言やプラン提示を行ないます。

インテリアデザイナーのやりがい

施主が思い描く希望を上手に汲み取り、たとえ個別の壁紙や照明などは希望どおりではなかったとしても完成時に「こんな空間を希望していた!」と喜んでもらえるのは、インテリアデザイナーの最大のやりがいと言えるでしょう。
ホテルやレストランなどの商業店舗の内装であれば、さらに明確に反応があります。
施主だけでなくその顧客の反応もあるからです。

手掛けた店舗が大盛況となり、施主から感謝されると、空間デザインを通して施主の力になれたことが強く感じられて喜びもひとしおです。
反対に顧客の評判が芳しくなかった場合は、もしかすると内装に不備があったのかも、と残念になります。

勤務先で異なるメイン業務のジャンル

家具や造作物のデザインを希望する方は家具メーカーに勤務するのがよいですし、住宅内装を専門的に手掛けたければハウスメーカーを勤務先に選ぶとよいでしょう。
また、ホテルやレストラン、ショップなどの内装に携わる希望があれば設計事務所、博物館や美術館など芸術的センスが発揮できる仕事を希望するなら、より専門的なデザイン事務所を選ぶとベストです。

インテリアデザイナーの給与水準

華やかなイメージのある職業ですが、家具製造業者や住宅メーカーに採用されて勤務するケースでは、その会社の他の従業員と同水準の給与レベルです。
年収ベースでは20才代で300万円代、30才代で400万円程度と特に待遇の良い職種とは言えません。
特に小規模なデザイン事務所の場合では業績のぶれも大きく、業績が悪いと賞与が支給されないケースもあります。

高収入を目指すのであれば、実績を積み人脈を築いてフリーランスまたは独立起業を目指す手段があります。
実力に応じた収入が期待できる可能性はありますが、その分リスクも覚悟が必要です。

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