機能面のデザインも担うテキスタイルデザイナー

SLshi7uK/ 9月 25, 2018/ デザイナー

服やインテリアの生地をデザイン

服やインテリア関係の生地をデザインする仕事で、生地の素材選定や織り方、カラーリング手法、デザイン全般を企画するプロフェッショナルで、生地全般の高い専門知識が求められる仕事です。

生地の素材選定と言っても糸の材料や産地選び、プリントか染めつけによるカラーリング法かなど、そのプロセスは複雑です。
さらに織り方やデザイン、仕上げ方を総合的かつ具体的に企画します。
製品の最終イメージをデザインするデザイナーや素材メーカー、加工業者、染色業者などとも打ち合わせを行い、当方の生産コンセプトを整理して伝えることになるでしょう。

案が決まれば実際に製造業者に依頼して生地のサンプルを作ってもらい、それぞれのスタッフに配り提案します。
その後もさまざまな意見を取り入れて調整しながら、生地を完成させ、一定の規模での生産に入ります。

そのため習得が必要な専門知識やスキルは幅が広く奥も深く、一人前の能力を身に付けるまではかなりの実務が必要なのです。

テキスタイルデザイナーの遣り甲斐

ファッション関係のアイテムに興味を持つ方にとっては、毎日の仕事自体が遣り甲斐に感じられるでしょう。
生地に関して詳しくなりたい、淡々とした地味な仕事も苦にならないという方は、さらに遣り甲斐の持てる仕事と言えます。

華やかな仕事ではないのですが、優れた感性や発想力が必要な仕事で、デザインした生地が実際の商品となり、売れ行きが良いとさらに喜びは大きくなります。

幅広く存在する活躍する職場

テキスタイルデザイナーの活躍の場は、服飾製造を手掛けるアパレルメーカーやカーテンやテーブルクロスなど小物を製造するインテリアメーカーが多いです。

他にも繊維製品のメーカーや、デパートの服飾部門で活躍する方もいます。
実績を積んで自営業者として独立開業するケースもありますが、それほど多くはありません。

活躍できる職場は少なくないのですが、テキスタイルデザインが人気の高い仕事で、デザイナー養成スクールも多く、競争率は高いといえます。
大手製造業者の場合は自社ブランド品を企画・製造小売する形態が多く、それ以外は企画の大枠は自社で行うOEM生産や企画を含めて外注するODM生産の2つの形態に分けられます。

テキスタイルデザイナーの給与水準や働き方

勤務先の規模や事業形態により大きく異なるのですが、全体の平均年収はおよそ400~500万円ほどで他の職種に比べると専門の知識が求められる分やや高いレベルです。
他のジャンルのデザイナーと異なり、知識やスキル、製造設備などの面でハードルが高く、独立開業は難しい面があります。

勤務形態は基本的に企業内で働く他のスタッフと同じく、定時で働き休日も同じく土日祝祭日とされるケースが多いです。
ただ、納期が迫ると、残業時間が増える傾向にあり、納期を踏まえた業務のフラット化が課題の一つとなるでしょう。
常に消費者のニーズや流行に対応した新しいデザイン感覚が必要な職種であり、早くから積極的に現場から多くの知識やスキルを吸収することが大事です。

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