自動車整備士の現状は昔と今で作業内容がかなり違う?

SLshi7uK/ 7月 5, 2021/ エンジニア

自動車整備士の現状は昔と今で作業内容がかなり違う?

自動車整備士というと、あまり良くない作業環境で勤務しているイメージがありますが、
今ではそのようなイメージこそ古いイメージとして扱われていることが多いです。

というのも、自動車整備士として勤務する場合は個人ではなく、チームとして
勤務するケースが増えているからです。某大手では、1台に対して3人以上のスタッフが
対応するという仕事内容になっていますので、ライン作業に似たような形で
仕事をこなしていくことも多いです。

3人以上もスタッフがいると、かえってお客様に迷惑では?と思ってしまうものですが、
そのような作業においてお客様は別室でゆったりと時間を潰しているだけなので、
あまりスタッフの前に出てくることがありません。

チームを組んで勤務をする理由は?

なぜこのような形で勤務することが多いのかというと、仕事を覚えないといけないからです。
タイヤの脱着、空気圧のチェックなどを行う仕事もあれば、マシンメンテナンスを
担当するケースもありますので、対応力が広くないと自動車整備士としては
対応が利かない部類となります。

そのため、お客様に対して今から行う仕事内容を説明する役、自動車の整備を
重点的に行う役のような分類が存在します。仕事内容を説明する役は、チームのリーダが
行う形になっていますので、ベテランであればあるほど扱いは良くなっていく
仕組みになっているのです。

このような勤務体制であればこそ、あまり疲労もたまること無く勤務に
打ち込むことができるようになっています。また、自動車整備士として
勤務についたばかりでは、ほとんど仕事をせずに仕事の流れを見るだけとなっていますので、
コミュニケーション能力も高いほうが良いでしょう。昔は自動車整備士というと、
寡黙に仕事を行っている人であったのですが、チームで作業をする現代では
そのような対応をあまり認めていません。

実際にチューンショップで勤務される以外では、それほど難しい作業を
個人が行うという勤務体制になっていないので、一人で作業をすることが
少ないためです。大きな声で来客者に挨拶することも大事ですし、
企業が行っているキャンペーンの案内を行うことも、自動車整備士の仕事となっています。

整備士として働くために

自動車整備士として働くには、工業系の学校に進学するのが最も確実でしょう。
授業や講義で整備に関する基礎的な知識を学べるほか、実習などを通じて
自動車整備の技術を学ぶこともできます。

また整備士免許や危険物取扱など整備士として働く際に役立つ資格取得など
学生向けの優待制度が充実していることも多く、独学で学ぶよりも遥かに効率的です。
とりわけ、機械工学部や理工学部などのある、東京工科大学や上智大学などの
大学においては、学生向けの寮やマンションを所有しており、生活面における
サポートが手厚く、地方から一人暮らしを始める学生に重宝されています。

上智大学の学生マンション情報〈学生マンションドットコム〉

また、電気工学やシステム制御などを専攻していた学生でも、
働きながら整備士の資格を取得して、自動車整備士に転職をするという
ケースも珍しくありません。

ステーションのスタッフとして働くのが一般的

整備士として勤務する場合ですが、自動車整備士という立場で仕事を
するわけではありません。あくまで、ステーションのスタッフとして
勤務するケースが一般的とされています。

そのため、最初は接客係として勤務することもありますし、修理工場などで
利用できる施設に関する案内を行うこともあるのです。自分が思っていた仕事と違うと
感じる人もいますが、今ではオールマイティーにこなせる自動車整備士ほど、
企業では評価の高い自動車整備士とされています。

ですが、チーム単位で仕事を行うことが一般化している一方で、
自動車整備士を志す学生が年々減少している傾向もあります。そのため
大手メーカーや海外でエンジニアや整備士を目指す学生を誘致したり、
海外法人を通じて現地に養成学校を支援するケースも多くなっています。

いすゞ自動車、自動車整備士養成学校への海外支援活動を展開

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